口が苦いとか、口の中がまずいとか感じたことはありませんか?
私はここ数年、”口の中が苦い”とか”口の中がまずい”とか感じることが増えてきました。
今年に入り不覚にもインフルエンザにかかってしまいました。完治した後、しばらく、口が苦い状態が続きました。あまりに治らないので調べてみてビックリしましたが、睡眠薬の影響だったり、抗生剤の影響だったり、胆汁や胃酸の逆流、虫歯だったり、、、と様々な理由があることを知りました。
でも、私の口の苦い原因はなんだろう?と考えられる原因を調べてみて知りましたが、亜鉛不足になると口が苦く感じるようです。普段意識したことなかった亜鉛ってどんな食品に入っているのでしょうか?そしてどんな役割を果たしているのでしょうか?
亜鉛の役割
亜鉛は体内に約2000mg存在し、主に骨格筋・骨・皮膚・肝臓・脳・腎臓などにある成分です。タンパク質の合成に関わる酵素の材料として使われています。人間の体に必要とされている必須ミネラル16種の中の一つとなり、体内で作り出すことができない成分なため、食事から摂取する必要があります。しかも、毎日摂取する必要がある成分となります。
亜鉛がほんの僅か不足するだけで、さまざまな症状を起こすことがあります。
一日くらい足りなくても大きな弊害はありませんが、長く足りない状態が続くことで様々な症状が起こってきますので、意識して摂取する必要のある成分となります。
亜鉛不足になると起こる症状
『口が苦い』と感じる症状も亜鉛不足で起こる症状の一つですが、これ以外にも亜鉛不足は様々な症状を引き起こすことがわかりました。
味覚障害
『口が苦い』『口の中がまずい』というのも味覚障害の一種と考えられます。原因は内臓の病気や抗生剤を飲んだ後の副作用なども原因となrますが、舌の粘膜の中にある亜鉛が不足するこで起こります。亜鉛不足になることで新陳代謝が行われず、味覚障害となってしまいます。
脱毛、薄毛、髪の毛が細くなる
亜鉛の役割はたんぱく質を髪にかえることです。ですから、たんぱく質をたくさん摂取しても亜鉛が不足することで、抜け毛・白髪が増えますし、薄毛の大きな原因ともなります。
成長障害
亜鉛は細胞分裂に必要となるミネラルでもありますので受精卵が細胞分裂していき、胎児が成長して行く過程で大量に消費されます。このため妊婦は亜鉛不足に陥りやすく、味覚障害も発生しやすいです。
ですから亜鉛の不足が胎児の成長に影響を及ぼすことが考えらます。子供の場合も成長障害や発育不全、男性の場合ですと
精子欠乏、勃起不全、そして女性の場合ですと生理不順などにもなります。
肌トラブル
亜鉛が不足すると、新陳代謝が弱まるので、肌も新陳代謝がされなくなります。肌がくすみ、老廃物が溜まり、ニキビの買改善が遅くなるなど、肌トラブルが増えてきます。また、新陳代謝がされなくなることで、シワ・たるみの大きな原因ともなります。
免疫力低下
免疫とは細菌やウイルスからの感染を防ぐ機構のことでその働きが弱まれば感染しやすくなり、風邪にもかかりやすくなります。
精神的障害
脳の神経伝達物質は亜鉛によって合成されるので、亜鉛が不足すると神経伝達物質が充分に合成されず、神経が乱れやすくなります。ですから、亜鉛が不足することで、無動症やうつ症状を引き起こしたり、気分が落ち込んだりすることもあると言われています。
亜鉛には、脳の細胞や脳に影響を及ぼす酵素とホルモンの生成を促す働きがありますが、亜鉛不足になり働きが衰えると、精神障害がひどくなります。
物忘れ
亜鉛は、脳内の情報伝達物質の調整に大きく関わっています。この物質の働きによって、私たちの脳は記憶を整理し、覚えたことを情報として引き出すことができます。亜鉛不足により情報伝達物質の働きが鈍ると、記憶力が低下し物忘れなどの原因になります。
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亜鉛不足になる原因
亜鉛は体内に貯える事が出来ないし、体内で生成される成分でもないので、食品から毎日摂取する必要があります。当然ですが、摂取しなければ不足してしまいます。ですが、毎日10~20mgの亜鉛を摂取することは難しいことではありません。ですが、生活する上で様々な要因により、亜鉛を大量消費していますので、自分の生活スタイルに応じて必要な亜鉛の量は変化してきます。
ストレス
亜鉛は体で合成されないだけでなく、吸収されにくい栄養素でもある上に、ストレスを受けると大量に消費される事になるので、ますます亜鉛不足が加速することになります。ストレスは亜鉛の血中濃度を低下させます。亜鉛には、脳の細胞や脳に影響を及ぼす酵素とホルモンの生成を促す働きがありますが、亜鉛不足によってこれらの働きが衰えると、さらに精神障害がひどくなり悪循環に陥ります。
激しい運動
中高生などの運動部ですと、ミネラル・ビタミンを多く摂取するように、もしくはプロテインなどで摂取しますが、激しい運動によっても大量消費されますので、いつもより多くの亜鉛の補給が必要となります。
食生活の乱れ
インスタント食品・甘い菓子類・アルコールなどの過剰摂取や、もしくは毎日そのような食事をしていると亜鉛を摂取することも少ない上に、大量の体内亜鉛を消費してしまうので、亜鉛不足に陥ります。
過剰摂取は要注意
亜鉛は体内に蓄積できる成分ではありませんので、大量に摂取すると危険です。いわば、毎日摂取して補給していく必要があるということです。ですが、毎日摂取することが必要とされている量は、15mgです。上限量は30mgとなっています。
ただ牡蠣でいいますと2粒食べれば、16mgの摂取ができますので、摂取は難しくはありませんが、毎日摂取できていない人が多いのも現状です。
1日に2,000mg以上取る場合には一日で急性亜鉛中毒に陥る可能性があるとも言われていますが、中々現実的な数値ではな
亜鉛が多く含まれている食品
体内に貯える事が出来ないので、食品から毎日摂取する必要があります。だから、シジミパワーとか牡蠣などのサプリが出回っているのでしょうね。先ほども述べた様に過剰摂取は危険ですが、毎日コツコツ摂取しなければならないということで、亜鉛のサプリなども人気なのですね。
ですが、食品で摂れる成分ですので自分で覚えておいて3度の食事に取り入れていきたいですね。ごく普通に生活しているのなら、それほど多くの亜鉛は必要としないので比較的、簡単に摂取できると思います。ただ、ストレスなどの外的要因で大量消費している場合もありますのでそんな時はサプリなどの活用も考えてみましょう。
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乳製品
パルメザンチ-ズ・スキムミルク・プロセスチーズ・牛乳
肉類
牛肉全般・牛レバ-・豚レバ・鶏レバー・マトン(もも)
魚介類
牡蠣・たらばがに・毛ガニ・鰻の蒲焼き・帆立貝・ししゃも・たらこ・あさり・海藻・ひじき・味付け海苔・焼きのり・するめ・カニ缶
豆類
納豆・きなこ・木綿豆腐・高野豆腐・みそ・きな粉
野菜
そら豆・ブロッコリ-・ほうれん草・さやえんどう・枝豆・ごぼう・おくら・切り干し大根
きのこ類
まいたけ・しめじ・えのきたけ・干ししいたけ
種実
ごま・松の実・カシュ-ナッツ・ア-モンド・バタピー・らっかせい
その他
ココア・抹茶・煎茶・ピーナッツバター
最後に
私は亜鉛不足で口の中が苦いとわかった時に、それ以外の症状は考えもしませんでした。ですが、抜け毛や白髪・肌のしわやたるみなど普通に加齢だと諦めていたことも、もしかしたら改善できるかもしれないと少しだけ明るい気持ちになれました。毎日、摂取する量は多くはありませんが、それでも足りていないという事実にも驚きです。
比較的に身近な食材にも含まれている成分ですので極力食事にプラスしていきたいです。それと同時に、亜鉛を減少させてしまう甘い菓子類はストレスのかからない程度に減らしていこうと思っています。更には亜鉛サプリなども時々、活用しながら亜鉛不足を改善していこうと考えています。
また、毎日少量の飲料で鉄不足を補える豊潤サジーも活用しています。